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運送業の開業で必要になるもの

2018年09月21日

今はドライバーをやっているんだけれど、いずれは会社を立ち上げたい…」とおもっていらっしゃる方にとって「じゃあ具体的にどうすればいいのだろう」というのは悩み事だと思います。
そういった方のために、どんな条件が必要になるのか、簡単にまとめてみました。


①ヒト

ヒトの面としてはメインはドライバーさんですね。「独立するならついていくよ!」と言ってくださる心強い仲間がいるという話も聞きますので、ここではその条件を詳しくあげましょう。
・人数が5人以上
法律で車を5台以上保持していることが運送事業の条件となっていますのでその数だけドライバーを確保している必要があります。
とはいっても、ここはそんなに難しい条件ではありません。社長になる方でも、事務の方でも常時その会社に勤務している方であればドライバーとして数えることができます。
・運行管理者を決める
運行管理者とは、安全な物流を確保するためドライバーの運行を管理する人のことです。必ず1名以上決めることが必要になります。資格を取得するにはいくつか方法がありますが、一般的なのは試験を受けることでしょう。ただし、その合格率は30%程度と決して高くありません。ある程度試験対策をして臨むのが好ましいでしょう。
・整備管理者を決める
整備管理者とは自動車の整備、点検において責任を持つ人です。こちらは試験に合格すれば得られるといったものではなく、2年以上の実務経験と指定の講習の受講が必要です。すぐになれるものではないので、事前の下準備が必要になります。


②モノ

やはり運送業やるうえで欠かせないのはトラック。ですが、それだけではありません。どういったものが必要になるのでしょう。

・車両の確保
車両を5台以上確保する必要があります。これは車検証上の用途が「自家用」ではなく「貨物」であればOKです。ですのでここではあえてトラックと書かず、車両と書かせて頂きました。
・事務所と休憩所の確保
事務所と休憩所が一定以上の広さ確保されていることが必要です。ですが、これに関してはそんなに広さは要求されませんので、ご自宅でも、マンションを一室借りても、プレハブを建てても恐らく条件を満たせると思います。
・駐車場の確保
こちらがくせもので、「トラックを5台以上駐車できるスペース」で「事務所から10㎞以内(東京、横浜、川崎では20㎞以内)」、「駐車場が国道に面しているか、6.5m以上の幅がある」ことが条件になります。こういった土地を個人で探すのは非常に骨が折れる作業です。


③カネ

・一定額以上の預貯金
ここまでの実費負担以外に、「許可を受けた後にお仕事ができる状態にある」ことを証明するために一定額の預金があることを証明する必要があります。タイミングとしては「事業許可申請時」「指定されたタイミング」の二回です。
この時の預金に関しては、どうしてもある程度まとまった金額が必要になります。
ですが、申請時の一瞬だけお金があれば大丈夫なので、なんとかかき集めることができれば、実はそこまで心配いらないかもしれません。



難しく書けばキリがないのですが、こういったことが必要になるのだということは予め把握しておくといいでしょう。
わからないこと、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。